
「父が弔辞を読んでいたあの声を、残しておけばよかった」——そう話してくださるご遺族さまに、撮影後にお会いすることがあります。
葬儀の動画は、写真では伝わらない「声」と「時間の流れ」を記録できます。読経の響き、弔辞の言葉、出棺のときにこぼれた一言——その場の空気ごと残せるのが動画の力です。
この記事では、葬儀の動画・ビデオ撮影について「写真と何が違うのか」「どの場面が残せるか」「費用や依頼の流れはどうなるか」を、現場の実際に沿って整理します。
はじめて動画撮影を検討されているご家族に向けて、判断の手がかりとなるよう書いています。
写真と動画、どちらが合うかは故人やご家族の思い次第です。
まずは両者の違いと、動画ならではの価値を知るところから始めてみてください。
- 動画は写真と何が違うか——読経・弔辞・声という「時間の記録」ができる点が最大の違い
- 葬儀動画で残せる4つの場面と控えたほうがよい場面、火葬場は施設規則で原則不可
- 葬儀撮影サービス|燈の動画プランは98,400円〜(税別)、東京23区は出張費無料・編集内容で変わる3つの確認項目
- 依頼前に整える「撮影当日チェックリスト」——許可・立ち位置・共有範囲の確認順

監修者|高橋 丈太郎
葬儀業界歴3年。
葬儀現場での写真・動画撮影を100件以上担当し、通夜・告別式・家族葬など多様な形式の葬儀撮影を経験。現場理解と記録技術の両立を強みとしています。お葬式・葬儀撮影に関する正確で実践的な情報を発信しています。
葬儀の動画撮影とは?写真と何が違う?
動画の最大の特長は「声と時間の流れ」を記録できることです。
写真が一瞬を切り取るのに対し、動画は読経・弔辞・お別れの言葉をそのままの形で残せます。
葬儀の写真撮影は、祭壇の美しさやご家族の表情を一枚の絵として切り取ります。
動画は、そこに音・時間・流れを加えます。読経が流れる中で焼香が続く様子、弔辞を読む方の声と間合い、出棺のときに誰かがつぶやいた言葉——これらは写真では残せません。
「後で何を見返したいか」によって向き不向きが変わります。
飾ったり配ったりする記録には写真が向いており、式の空気をそのまま体験し直したいなら動画が力を発揮します。
葬儀撮影の全体像については葬儀の写真撮影ガイドもあわせてご覧ください。
| 比較点 | 写真 | 動画 |
|---|---|---|
| 記録できるもの | 一瞬の表情・祭壇の設え | 読経・弔辞・声・式の流れ |
| 後からの使い方 | 飾る・アルバム・年忌に配る | 見返す・遠方親族への共有・法事での上映 |
| データの扱い | 1枚で完結・共有しやすい | ファイルサイズが大きい・視聴端末を確認 |
両方を組み合わせるご家族も増えています。
「式全体の記録は動画で、祭壇と遺影まわりは写真で」という形が、使い勝手のよい組み合わせのひとつです。

動画で残せる場面・残しにくい場面は?
通夜・告別式・出棺は動画に向いた場面が豊富にあります。
火葬場の炉前は施設規則で原則撮影できないため、事前の確認が必要です。
動画撮影は、音が加わることで「場の空気」を丸ごと記録できます。
読経が流れる中の焼香、弔辞の朗読、送り出しのBGMとともに進む出棺——こうした場面は動画ならではの記録です。
一方で、参列者の顔が映る場面や火葬場の炉前は、肖像権・施設規則の観点から慎重に扱う必要があります。
| 場面 | 動画との相性 | 注意点 |
|---|---|---|
| 通夜の読経・焼香 | ◎ 声と雰囲気を記録しやすい | 宗教者への事前確認を |
| 告別式・弔辞 | ◎ 肉声がそのまま残る | フラッシュ不使用・静音が基本 |
| 出棺・お見送り | ○ 式の締めくくりとして | 参列者の顔映り込みに配慮 |
| 火葬場・炉前 | △ 施設規則で原則不可 | どうしても残したい場合は事前に葬儀社経由で施設へ確認 |
火葬場での撮影は「法律で一律に禁止」というわけではありません。
多くの場合は各施設の規則やほかのご遺族への配慮から、原則不可とされています。
希望がある場合は、葬儀社を通じて施設へ事前にご確認ください。
動画撮影が特に向いているのはどんなケース?
遠方で参列できなかった方への共有、声を残したい、法事で上映したい——
動画はこうした場面で写真にはない価値を発揮します。
葬儀に来られなかったご親族が「式の様子を見たい」というとき、動画は最も手厚い形で届けられます。
映像を見るだけで、その場にいたような時間の流れを共有できるからです。
- 遠方・海外のご親族に式の全体を届けたい
- 故人の声・歌・読経を音として残しておきたい
- 一周忌・三回忌などの法事で式の映像を振り返りたい
- 弔辞や挨拶の言葉を記録として残したい
葬儀撮影サービス|燈が撮影した葬儀では、遠方のご親族から「式に参列できなかったが、動画を見て最後にお別れができた気がした」という言葉をいただくことがあります(葬儀撮影サービス|燈調べ)。
実際の撮影事例は葬儀撮影の事例でご覧いただけます。
高橋 丈太郎弔辞を読まれた方の声が、想像以上に鮮明に残るんです。
撮影後に「この声をまた聞けるとは思わなかった」とおっしゃるご遺族さまがいらっしゃいます。
動画の価値は、完成データが届いてから初めて実感できるものだと感じています。
葬儀動画の撮影マナーと許可の取り方
動画撮影も写真と同様に、喪主さま・式場・宗教者への事前確認が基本です。
「何を記録するか・誰と共有するか」を先に整えておくと、当日が落ち着きます。
動画は写真よりも記録範囲が広く、音が入るぶん確認が必要な範囲も少し広くなります。
宗教者によっては、読経中の撮影を好まない場合もあるため、事前に意向を確認することが大切です。
- 喪主さま…動画として残すこと・共有範囲の最終判断
- 葬儀社・式場…撮影できる範囲・立ち位置・音声収録の可否
- 宗教者(僧侶・神職・牧師など)…読経・式中の撮影への考え方
参列者の顔や声が動画に入る場合は、後日の共有前に「誰に見せるか・どこまで公開するか」を決めておきましょう。
外部への公開は控え、ご親族内にとどめるなど、共有の範囲を先に話し合っておくと安心です。
葬儀撮影のマナーについては葬式の写真・動画撮影マナーと許可の取り方でも詳しく説明しています。
出典:個人情報保護委員会


撮影当日、依頼前に整えておきたいこと
当日あわてないために、前日までに確認しておきたい項目があります。
特に「宗教者への連絡」と「共有範囲の取り決め」は、後からでは間に合わないことがあります。
葬儀の日程は短く、式が始まってから「宗教者に確認を取り忘れた」「どこまで録音してよいか決めていなかった」となると、その場での対応は難しくなります。
依頼の段階で以下を整えておくと、撮影カメラマンも動きやすくなります。
- 喪主さまの了承を得て、動画として残す目的を確認している
- 式場・葬儀社に「動画撮影あり」を伝え、立ち位置と録音の可否を確認している
- 宗教者(僧侶・神職など)に読経中の撮影意向を確認している
- 完成データの共有範囲(親族内のみか、公開するかなど)を家族内で決めている
- BGM付き編集を希望する場合は、著作権の取り扱いをカメラマンと確認している
葬儀撮影サービス|燈では、打ち合わせの段階でこれらの確認をご一緒に進めています。
「何を確認すればよいかわからない」という場合も、まずご相談ください。
葬儀動画の費用・相場は?写真との違いも含めて
動画は写真よりも撮影・編集の工程が多く、費用はやや高くなる傾向があります。
葬儀撮影サービス|燈では動画プラン98,400円〜(税別)、東京23区は出張費無料でご案内しています。
動画プランの費用は、撮影時間・編集の内容・納品形式によって変わります。
「撮りっぱなしの素材データ」と「テロップ・BGMを加えた完成映像」では価格帯が異なることがあります。
見積もりを取る際は、何が含まれているかを項目ごとに確認することが大切です。
| 確認したい項目 | 見ておきたい点 |
|---|---|
| 撮影範囲 | 通夜のみか、告別式まで一貫か |
| 編集の有無 | テロップ・BGM・カット編集が含まれるか |
| 納品形式 | データ(MP4等)・DVD・オンライン共有リンクのいずれか |
| 出張費 | 葬儀撮影サービス|燈は東京23区が出張費無料、その他地域は要確認 |
編集でBGMを付ける場合は、使用する楽曲の著作権の扱いについても確認しておくと安心です。
葬儀撮影サービス|燈の動画プランの詳しい内容は動画撮影プランでご確認いただけます。
写真と動画を比較したい方はプラン一覧もあわせてご覧ください。
葬儀撮影は「電話」もしくは「お問合せフォーム」からご依頼が可能です。
プロに依頼するメリットは?自撮りとの違い
プロへの依頼の価値は、映像の仕上がりだけではありません。
ご家族が撮影を気にせず、故人との時間に向き合えることにあります。
ご家族がスマートフォンで動画を撮ると、弔問対応や進行と重なってしまいます。
撮影に気をとられた分、最後の時間が分散されることがあります。
プロに委ねることで、ご家族は式の全てを見送ることに専念できます。
技術面でも、暗い式場でのブレのない動画、静音での音声収録、式の進行を妨げない立ち回りは、現場に慣れたカメラマンならではです。
弔辞の方が話し始めた瞬間、出棺で扉が閉まるその場面——流れを読んで静かに押さえ続ける動きは、自撮りでは難しい部分です。
後から見返したとき「この音が残っていてよかった」と感じてもらえるよう、式のリズムに寄り添って記録します。
- ご家族が見送りや弔問対応に集中できる
- 暗い式場でも静音・手ブレなしで記録できる
- 読経・弔辞の声を鮮明な音声で残せる


動画撮影を依頼する流れは?(相談〜納品)
依頼は「相談 → 打ち合わせ → 当日撮影 → 納品」の4ステップです。
急なご訃報でも、まずはご連絡ください。
- 相談…日程・会場・動画で残したい場面を伝える(お急ぎの場合もまず連絡を)
- 打ち合わせ…撮影範囲・立ち位置・共有範囲・編集の希望をすり合わせ、許可確認の手順もご案内
- 当日撮影…静音・低姿勢で式を妨げずに記録。弔辞開始・出棺など節目を優先して押さえます
- 納品…データ(MP4等)またはDVDでお渡し。オンライン共有も対応
葬儀は日程が急に決まることがほとんどです。
葬儀撮影サービス|燈では前日・当日のご相談も承っています。詳しい流れは葬儀撮影の依頼から納品までの流れでご確認いただけます。
「式全体の空気を動画で残したい」「声を記録したい」——そのご希望に応えるプランをご用意しています。
- 動画撮影プラン…読経・弔辞・式の流れを映像で残したい方に(98,400円〜・税別)
- 写真撮影プラン…祭壇や式の記録を写真で残したい方に(79,800円〜・税別)
- カメラマン紹介…依頼前に撮影者の人柄を知りたい方に
写真か動画か迷うときは、まずご相談だけでも構いません。
ご希望と式の規模をうかがい、無理のない形でご提案いたします。お問い合わせは葬儀撮影の相談・依頼フォームからどうぞ。
まとめ:葬儀の動画撮影は「声と流れ」を残す選択肢
葬儀の動画撮影は、写真では伝わらない「音」と「時間の流れ」を記録できます。
遠方のご親族への共有、法事での上映、故人の声を手元に残すことなど、後々の使い方の幅が広い記録方法です。
- 動画は読経・弔辞・声など「時間の流れ」を残せる。写真は一瞬の絵として残せる
- 残せる場面は通夜・告別式・出棺が中心。火葬場の炉前は施設規則で原則不可・要確認
- 依頼前に「許可の確認・立ち位置・共有範囲・編集内容」の4点を打ち合わせで整える
- 葬儀撮影サービス|燈の動画プランは98,400円〜(税別)。東京23区は出張費無料
葬儀の動画撮影に関するよくある質問
- 動画撮影で「撮ってよかった」と思える場面はどこですか?
-
弔辞の朗読と出棺のお見送りを挙げるご遺族さまが多い印象です(葬儀撮影サービス|燈調べ)。
弔辞は故人への言葉がそのまま残り、出棺は式の締めくくりとして後から繰り返し見たいという声をいただきます。
通夜の読経も、住職の声や鐘の音ごと残るため、法要のときにあらためて流されるご家族もいらっしゃいます。 - 読経中の撮影はできますか?
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宗教者によって考え方が異なるため、事前に確認が必要です。多くの場合、静音・非接近であれば許可いただけますが、宗派や斎場によっては式中の撮影を控える場合もあります。
葬儀撮影サービス|燈では打ち合わせ段階で式場・宗教者への確認方法もあわせてご案内しています。 - 動画にBGMを付けてもらえますか?著作権は大丈夫ですか?
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BGM付き編集に対応しているプランもあります。ただし使用する楽曲によってはJASRACへの著作権手続きが必要になるため、依頼前にカメラマンと楽曲の扱いを確認してください。
著作権フリー音楽を使用する場合は手続き不要ですが、どの音楽を使うかは打ち合わせで相談できます。 - 火葬場での動画撮影は可能ですか?
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多くの火葬場は施設の規則やほかのご遺族への配慮から、原則撮影不可としています。
法律で一律に禁止されているわけではありませんが、どうしても記録したい場合は葬儀社を通じて事前に施設へご確認ください。 - 急な葬儀でも動画撮影の依頼はできますか?
-
葬儀は急に決まることが多く、葬儀撮影サービス|燈では前日・当日のご相談も承っています。
まずは日程と会場をお知らせください。可能な範囲で手配いたします。


監修者|川人 大展
葬儀業界歴5年。
葬儀社にて現場運営やご遺族対応、式場管理を担当してきました。「葬儀撮影サービス|燈」では、進行やご遺族の心情に配慮した表現を監修し、実務経験に基づく正確で信頼できる情報発信を支えています。
「動画・ビデオ撮影」のお役立ちコラム
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経験豊富な専属カメラマンが、ご遺族に寄り添いながら大切な一日を記録します。東京23区は出張費無料。料金や撮影の流れは、お気軽にご確認ください。
24時間受付・全国対応/お見積り・ご相談は無料です








