
社葬・合同葬は、会社として故人を見送る儀式であるとともに、社内外へのご挨拶の場でもあります。
数百人規模の参列者が集まる式では、祭壇の設え・弔辞・出棺の瞬間を「会社の公的な記録」として残したいという声が、担当部署から自然に生まれます。
ただし、社葬の撮影は喪主個人が決める一般葬とは段取りが異なります。
葬儀委員長・担当部署・式場・宗教者という複数の関係者への事前確認が欠かせず、合同葬では共催企業間のデータ利用合意も必要です。
この記事では、法人担当者の方が社葬・合同葬の撮影を手配する際に押さえておきたい手順を、現場の実際に沿って整理します。
撮影は「式の記録」にとどまらず、社史・追悼動画・社内告知など会社の公的な映像資産として長く活用できます。
どの場面を残し、誰がデータを管理し、どこまで共有するか。依頼前に方針を決めておくことが、当日の撮影をスムーズにする最大のポイントです。
- 社葬で残せる場面は祭壇・弔辞・受付・出棺など式全体が中心。炉前は施設規則で原則不可
- 許可確認は「葬儀委員長→式場→宗教者」の順で進め、稟議書として書面に残すと安心
- 葬儀撮影サービス|燈の撮影料金は写真プラン79,800円〜・動画プラン98,400円〜(税別、東京23区は出張費無料)
- 合同葬は「発注主体の企業」と「データ利用範囲」を共催者間で書面合意しておくことが重要

執筆者|高橋 丈太郎
葬儀業界歴3年。
葬儀現場での写真・動画撮影を100件以上担当し、通夜・告別式・家族葬など多様な形式の葬儀撮影を経験。現場理解と記録技術の両立を強みとしています。お葬式・葬儀撮影に関する正確で実践的な情報を発信しています。
社葬・合同葬の撮影で残せるのはどんな場面?
祭壇・弔辞・受付・献花・出棺など式全体の記録が主な対象です。
炉前は施設規則で原則不可のため、希望がある場合は事前に確認が必要です。
社葬・合同葬では、規模が大きいぶん、残しておきたい場面も多岐にわたります。
一般葬と大きく異なるのは、社長・役員・葬儀委員長といった会社の公的な立場の方々の行為が式の中心を占めることです。
葬儀委員長の弔辞や代表弔電の読み上げは、会場に集まれなかった他拠点の社員や取引先への報告資料としても価値があります。
受付の様子や参列者全体の規模感も、社史や記念誌の一ページとして機能します。
| 場面 | 残しておきたい内容 | 主な活用先 |
|---|---|---|
| 祭壇・供花 | 会社として設えた祭壇の全体像・供花の名札 | 社史・記念誌・社内告知 |
| 弔辞・弔電 | 葬儀委員長の弔辞、代表弔電の読み上げ場面 | 記録・関係者への報告・追悼動画 |
| 受付・会場全景 | 参列者の動線、会場規模、献花の様子 | 式の規模感を伝える社内資料 |
| 出棺 | 最後のお見送りの雰囲気、後ろ姿 | 式の締めくくりとして遺族・社員双方に |
なお、火葬場や炉前での撮影は法律で一律に禁止されているわけではありません。
多くの施設が規則や他のご遺族への配慮から原則不可としており、社葬であっても扱いは同じです。
希望がある場合は葬儀社を通じて施設へ事前に確認してください。
炉前撮影の詳細は火葬場での写真撮影の可否と許可手順でも解説しています。

社葬の撮影許可はどう取る?法人ならではの確認ルートと稟議のポイント
「葬儀委員長(会社側)→式場・葬儀社→宗教者」の順で確認します。
法人発注のため、口頭だけでなく稟議書や書面で意思決定の記録を残すと安心です。
一般葬では「喪主さまへの許可」が出発点ですが、社葬では意思決定者が異なります。
葬儀委員長(多くは役員)や担当部署(総務・秘書室)が発注を承認し、稟議書や発注記録として社内に残すことで、組織としての意思確認を担保します。
「誰が依頼したのか」を書面で明示しておくことは、当日の式場スタッフや宗教者からの確認にも迅速に対応できる実務上の安全策です。
- 葬儀委員長・担当部署…撮影の目的・利用範囲・費用の社内承認。稟議書に「撮影目的・利用先・管理部署」を明記
- 葬儀社・式場…会場内の撮影可能エリア・禁止エリア・カメラマンの立ち位置を確認
- 宗教者(僧侶・神職・牧師など)…読経中・玉串奉奠など式中の撮影可否と距離感の確認
稟議書や発注書には「撮影目的・撮影対象・データの管理部署・社外共有の可否」の4点を記載しておくのが現実的です。
納品後に「取引先への提供はOKか」「社外のウェブサイトに使えるか」といった確認が社内で起きることは少なくありません。
撮影のマナー全般については葬式の写真撮影マナーと許可の取り方もあわせてご覧ください。
高橋 丈太郎社葬の現場では、式の直前に「カメラマンはどこの会社の方ですか」と式場スタッフから確認が入ることがあります。
担当部署名・連絡先・撮影範囲を記した紙一枚を持参しておくだけで、その場での確認が数分で終わります。
規模の大きい式ほど、こうした小さな準備が当日の流れをつくります。
合同葬の撮影で特に気をつけることは?
合同葬は共催企業が複数のため、撮影データの利用範囲を事前に書面で合意しておくことが重要です。
発注主体となる企業・部署も、依頼前に一本化しておきましょう。
合同葬とは、故人が勤めていた会社と遺族が共同で執り行う葬儀、あるいは複数の企業が合同で行う葬儀を指します。
撮影の場合、「どの企業の名義で発注し、データをどこが保管・利用するか」を最初に決める必要があります。
発注窓口が二重になると、式場への許可確認や撮影指示が混乱しやすくなるため、担当を一本化することが実務上の要点です。
たとえば、会社側の社内告知に使う写真とご遺族が手元に残したい写真は、用途も管理者も異なります。
共催する組織間で事前にすり合わせておかないと、納品後に「この写真を他社に送ってよいか」「ウェブに掲載できるか」といった照会が繰り返し発生します。
撮影の段取りは早めに共有し、双方が合意した内容を書面で保持しておくことで、こうした後処理を最小化できます。
出典:個人情報保護委員会
- 撮影の発注主体となる企業・部署を一本化する
- データの利用範囲(社内のみ/社外公開/ご遺族共有)を共催者間で書面合意する
- 参列者の顔が写る写真の第三者提供可否を共催者間で決めておく
- 式場・宗教者への許可確認を一本化する担当窓口を決める
社葬の撮影料金はどのくらいかかる?費用に影響する具体条件
撮影時間・カメラマン人数・納品形式によって費用は変わります。
葬儀撮影サービス|燈では写真プラン79,800円〜・動画プラン98,400円〜(税別)でご案内しています。
社葬・合同葬は一般葬より式の時間が長くなりやすく、通夜から告別式まで一貫して依頼する場合は拘束時間が半日以上になることもあります。
社内稟議を通す上では、「見積もりのどの費用に何が含まれるか」を項目ごとに確認しておくことが、後から追加費用が発生しにくい発注につながります。
葬儀撮影の費用全般については葬儀の写真撮影|費用・流れ・撮れるものの総合ガイドもあわせてご覧ください。
| 費用に影響する要素 | 社葬で特に確認したい点 |
|---|---|
| 撮影時間 | 通夜から告別式まで一貫して依頼するか、告別式のみか |
| カメラマン人数 | 大規模会場では弔辞担当と全体記録担当を分ける選択肢もある |
| 納品形式 | データのみか、アルバム・動画編集を付けるか。社史用途の場合は高解像度の確認を |
| 出張費 | 葬儀撮影サービス|燈は東京23区が出張費無料。23区外・遠方は事前に確認 |
葬儀撮影サービス|燈では社葬・家族葬・一般葬など多様な形式の撮影実績があります。
実際の式でどのような記録が残るかは葬儀撮影の事例でご確認いただけます。
料金の詳細は写真撮影プランにまとめています(葬儀撮影サービス|燈調べ/2026年時点)。
葬儀撮影は「電話」もしくは「お問合せフォーム」からご依頼が可能です。

祭壇撮影のポイントは?社葬ならではの気をつけること
社葬の祭壇は規模が大きく、全体をきれいに収めるには広角と引きの両方が必要です。
供花の名札や献花の瞬間は、後からの報告資料として意外と参照頻度が高い場面です。
社葬では祭壇の規模も大きく、供花の数も多くなります。
全体像を記録するには十分な引き距離と広角レンズが必要で、会場の柱の位置や照明の角度によっては立ち位置の事前確認が欠かせません。
また、社葬は通夜の夕刻から告別式の午前・午後にかけて行われることが多く、照明環境が変わる中で安定した露出を保つことが、記録としての品質を左右します。
葬儀撮影サービス|燈が撮影した大規模葬儀では、祭壇の全景に加えて供花の名札・献花の瞬間・参列者全体の様子を組み合わせることで、式の規模と雰囲気を立体的に伝える記録が残せています(葬儀撮影サービス|燈調べ)。
祭壇撮影の詳しいポイントは葬儀の祭壇撮影もご参照ください。
動画記録は必要?社葬での活用例と選び方
弔辞・弔電の読み上げ・告別の言葉など、「声と時間の流れ」が残せるのが動画の強みです。
追悼動画・社内報・遠方社員への報告など、用途を先に決めると依頼がスムーズになります。
社葬では葬儀委員長による弔辞や複数の代表弔電の読み上げが式の重要な要素です。
これらは写真では伝えきれない部分であり、動画として記録しておくことで、後から社内で閲覧・保存ができます。
式に参列できなかった遠方の役員や海外拠点の関係者への報告資料としても、動画記録は実用的な選択肢です。
一方、動画はデータ容量が大きく、社内での配信・保管体制の確認も必要です。
「追悼動画として編集まで依頼するか」「読み上げ場面のみの素材として保管するか」を事前に整理しておくと、カメラマンへの指示も具体的になります。
葬儀撮影サービス|燈の動画プランについては動画撮影プランをご覧ください。

社葬撮影の依頼から納品までの流れは?
「相談→社内承認・打ち合わせ→当日撮影→納品」の4ステップです。
訃報から式まで日数が短いことも多く、日程が決まった段階で早めに相談するのが安心です。
- 相談…式の日程・会場・規模・撮影の目的(社史用途か社内告知かなど)を伝える
- 社内承認・打ち合わせ…費用見積もり・撮影範囲・データ利用範囲を確認し、稟議に必要な書類をそろえる
- 当日撮影…式を妨げない立ち位置・静音で、定められたエリアを丁寧に記録
- 納品…オンライン共有・USBなどでデータお渡し。アルバムや動画編集の追加も相談可
役員の急逝や社外的な事情で日程が短く決まることもあります。
葬儀撮影サービス|燈では前日・当日のご相談も承っています。
依頼の進め方は葬儀撮影の流れでも詳しくご案内しています。
葬儀撮影サービス|燈では、社葬・合同葬の撮影を法人のお客さまからもご依頼いただいています。
「稟議に合わせた見積もりがほしい」「撮影範囲や利用範囲の整理から相談したい」といったご要望も、お気軽にどうぞ。
- 写真撮影プラン…79,800円〜(税別)。祭壇・弔辞・出棺まで式全体の記録に
- 動画撮影プラン…98,400円〜(税別)。弔辞・告別の言葉など声の記録も含めたい場合に
- 撮影の相談・見積もり依頼…式の日程・会場・利用目的をお聞かせください
まとめ:社葬・合同葬の撮影は「目的・利用範囲・発注窓口」を先に決める
社葬・合同葬の撮影記録は、関係者が多いぶん、事前の取り決めが当日の進行を左右します。
一般葬と最も違うのは、意思決定が組織として行われること、そしてデータの活用先が社史・追悼動画・社内報など多岐にわたる可能性があることです。
依頼前に目的・利用範囲・発注窓口の三点を整理しておくことが、現場での混乱を防ぐ最短ルートです。
- 残せる場面は祭壇・弔辞・受付・献花・出棺。炉前は施設規則で原則不可
- 許可確認は「葬儀委員長→式場→宗教者」の順で、稟議書として書面に残す
- 合同葬は発注窓口を一本化し、共催企業間でデータ利用範囲を書面合意する
- 動画は弔辞・告別の言葉など声の記録にも活用でき、遠方社員への報告資料にもなる
- 葬儀撮影サービス|燈は写真79,800円〜・動画98,400円〜(税別)。東京23区は出張費無料
社葬・合同葬の撮影に関するよくある質問
- 社葬の撮影を発注する部署はどこにすべきですか?
-
総務部・秘書室が窓口となるケースが多いですが、葬儀委員長の承認を得た上で発注するのが一般的です。
稟議書には「撮影の目的・利用先・データ管理部署・社外共有の可否」を明記しておくと、社内承認がスムーズに進みます。 - 合同葬で遺族と会社それぞれが写真データを使いたい場合はどうすればよいですか?
-
納品前に「社内公開・取引先共有・ご遺族への提供」など用途ごとの可否を共催者間で合意しておくことをおすすめします。
発注者と利用者が異なる場合は、その旨をあらかじめ撮影会社に伝えておくと、納品後の問い合わせが減ります。 - 大規模な社葬でカメラマンは何人必要ですか?
-
式場の広さ・同時進行する場面の数によって変わります。
弔辞の場面と参列者全体の動きを同時に記録したい場合は、複数人での対応が有効です。
葬儀撮影サービス|燈では式の規模とご要望をうかがった上で、適切な体制をご提案しています。 - 撮影した動画を追悼動画として編集してもらえますか?
-
動画プランでは、撮影素材の提供に加えて編集のご相談も承っています。
追悼動画・社内報・社史用など用途をお知らせいただくと、撮影時の構成から調整できます。詳しくは動画撮影プランをご覧ください。 - 社葬の撮影費用はどのくらいが目安ですか?
-
撮影時間・カメラマン人数・納品形式によって変わります。
葬儀撮影サービス|燈では写真プラン79,800円〜・動画プラン98,400円〜(税別)でご案内しており、東京23区は出張費無料です。
社内稟議に必要な見積書の発行もお気軽にご相談ください。

監修者|川人 大展
葬儀業界歴5年。
葬儀社にて現場運営やご遺族対応、式場管理を担当してきました。「葬儀撮影サービス|燈」では、進行やご遺族の心情に配慮した表現を監修し、実務経験に基づく正確で信頼できる情報発信を支えています。
「葬儀の形式別」のお役立ちコラム
この記事と一緒に読まれている葬儀撮影の事例
経験豊富な専属カメラマンが、ご遺族に寄り添いながら大切な一日を記録します。東京23区は出張費無料。料金や撮影の流れは、お気軽にご確認ください。
24時間受付・全国対応/お見積り・ご相談は無料です
